バラ科シモツケ属

エゾシモツケ

Spiraea sericea Turcz.

エゾシモツケ
北海道様似町 2006. 6. 5

シモツケ(下野)はもともと栃木県界隈を指す古い地名だが,植物学の世界では バラ科のシモツケ属に分類される植物たちのことだ。 白やピンクの細かな花を手毬のように咲かせるので, 庭木や街路樹下の植え込み等として利用されることもしばしば。 ただし,互いに見た目が似通っていることもあって,野外での種の識別は難しい方である。 とりわけ,北海道の山野には白花のシモツケ類が3種類も分布しており,大変紛らわしい。

エゾシモツケは,小型で鋸歯のほとんどない楕円形の葉が特徴。 半球形に盛り上がった花序を枝先にびっしりとつけるので見ごたえがある。一方, 同じような環境に生えるエゾノシロバナシモツケは,葉に二重の鋸歯があり,先端が鋭く尖る 点で本種と異なる。花の着き方もやや疎らであり,雰囲気は何となくコゴメウツギに似ていなく もない。マルバシモツケはやや標高が高い地域で見られ,和名の通り葉が丸みを帯びた倒卵形をしている。

【生育地】 山地の明るい林縁や路傍など
【生活史】 落葉低木 
【分布】 北海道
【花期】 5〜7月
【備考】 エゾノシモツケソウは 名前こそ似ているが,本種とは似て非なる植物。