ムラサキ科ワスレナグサ属

エゾムラサキ

Myosotis sylvatica (Ehrh.) Hoffn.

エゾムラサキ
北海道釧路郡釧路町 2004. 6. 5


春から初夏にかけて優しい空色の花を咲かせるワスレナグサは, ヨーロッパ原産の園芸植物だ。哀しい伝説を裏に秘めた その名前がロマンティックさを感じさせることも手伝って, 今では手軽な鉢物などとして普通に出回っている。本州の中部地方 などでは野生化もしているらしい。

エゾムラサキは,言うならばその日本版といったところ。フォト ジェニックな割に知名度は低いらしく,名前で検索するとエゾ ムラサキツツジばかりがヒットする。おそらく,海外の同朋が 有名すぎるせいで割を食っているのだろう。花を見かけても 「あれ,こんなところにワスレナグサが...」で終わってしまう ことが多いのは想像に難くない。 両者の違いの中で最も分かりやすいのは萼の様子。ワスレナグサの 萼には伏毛しかないが,エゾムラサキ の萼には鉤型の立った毛が生えており,切れ込みも深い。

【生育地】 深山のやや湿った林内
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(中部以北)
【花期】 5〜7月