フウロソウ科フウロソウ属

エゾフウロ

Geranium yesoense Franch. et Sav. var. yesoense

エゾフウロ
北海道根室市 2005. 8. 9


夏の道東地方はドライブにうってつけだ。交通量が少ないので渋滞に巻き込まれるようなことは まずないし,景色も美しい。何より,色とりどりの花が道端のそこかしこで咲き乱れているのが 素晴らしい。場所柄,アラゲハンゴンソウやネバリノギクなどの外来種たちが 目立つが,日本に昔からあった植物たちも負けてはいない。しかも,その多くが関東などでは高原にでも 行かないと見られないような種類である。

エゾフウロは,そんな在来種の中では最もポピュラーなもののひとつだ。 中部日本の高山帯でお馴染みのハクサンフウロとは,互いに変種の関係にある。 もともと日当りの良い草原を好む ので,草刈り管理がなされている道路法面には特に多い。花の大きさは同じ属のチシマフウロに比べると やや小さいものの,株あたりの花数はおそらくこちらの方が上。色もより鮮やかで,いかにもこの仲間らしい 濁りのないピンク色をしている。

【生育地】 海岸近くから山地にかけての草原
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(中・北部)
【花期】 7〜8月
【備考】 海岸に近づくにつれ,葉の切れ込みが浅くて萼片に長毛がないハマフウロに移り変わる。


萼片には白い長毛が目立つ
北海道根室市 2005. 8. 9