キク科アザミ属

アメリカオニアザミ
北海道上川郡新得町 2004. 8. 12

アメリカオニアザミ

Cirsium vulgare (Savi) Tenore

花に比べて不釣合いに大きな総苞と茎のヒレが特徴的な,刺だらけのアザミ。 アザミ属の植物は日本には多くのものが知られているが,舶来のものとなると 意外にも少なく,せいぜい数種類。アメリカオニアザミはその中でも最も一般的な範疇に入る。

関東地方ではあまり勢いがなく,港の近くなどで時たま出会う程度。 ところが,北海道では一転して馴染みの顔になる。あまり草刈が行われていない 牧場の縁や鉄路の脇の荒れ地を散歩すれば,かなりの確率でその痛そうな姿を 拝むことができるだろう。もともと涼しい環境が好きなのか,牧草の種子に紛れて 入ってきたのか。詳しい理由は知らないが,とにかくよくはびこっている。 日本で初めて発見されたのも確かこの地だったと記憶している。

家畜が嫌がって食べないので,放牧地などに入り込まれると かなり厄介である。ただ,二年草ゆえに開花直後に地上部を強く刈るということを繰り返せば 効率良く防除できるという(参照)。 なけなしの栄養分を種子生産のために地上に集中させているときにそれを ごっそり奪われるのだから,アザミの側からすればたまったものではない。

【生育地】 原野や牧場など
【生活史】 二年草
【分布】 ヨーロッパ原産,北海道〜四国に帰化
【花期】 7〜9月