アブラナ科ヤマガラシ属

ヤマガラシ

Barbarea orthoceras Ledeb.

ヤマガラシ
長野県白馬村 2007. 8. 25

最近あちらこちらで見かけるようになったヨーロッパ原産の外来植物・ ハルザキヤマガラシにそっくりな高山植物。 このため,登山の道中で出会ってもあまり有難みを 感じられないという哀しい運命を背負っている。咲き始めの花序が コンパクトにまとまった頃の草姿は,なかなかに魅力的ではあるのだが。

ハルザキヤマガラシとの識別のポイントは,花や果実の構造の違いにある。 ヤマガラシの花柱の長さは1〜1.5mmであり,成熟した果実の長さは 30mm〜50mm。一方,ハルザキでは花柱は長さ2.5mmと ヤマガラシを超えるが,果実は逆に小型であり,せいぜい長さ30mm程度。 ただし,それ以外の草姿は瓜二つなので,花が咲いていない状態では 外観のみで両者を見分けることは至難の業だ。また,人通りの多い山では かなりの高さまでハルザキが入り込んでいることもあるため, 生育環境のみでの判断にも不安が残る。

【生育地】 深山・高山の谷沿いの岩礫地や湿った草原など
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(中部地方以北)
【花期】 5〜8月