ナデシコ科ワチガイソウ属

ヒゲネワチガイソウ

Pseudostellaria palibiniana (Takeda) Ohwi

Pseudostellaria palibiniana
群馬県桐生市 2004. 4. 19

カタクリの花がピークを過ぎる頃,谷筋などでハコベに似た花を咲かせる。 しかし,「偽のハコベ属」という意味の属名の通り,よく見ると いろいろな違いが見えてくる。花弁の先端に切れ込みはないし, 何より花弁の枚数が一定していない。文献には5〜7枚とある。Googleで検索してみたところ, 5枚と分かる写真が10点,6枚が25点,7枚が19点,8枚が1点見つかった。

和名は,同属のワチガイソウに比べて細根が多いという特徴にちなんだもの。 こういった根の形質に着目した命名は,比較的珍しいと思う。一方,ワチガイソウは, 名前が分からないという意味でつけた「輪違い印」(アウディのマークの輪を2つ にした感じ)がそのまま名前になったもの。 ヒゲネの部分に比べると,随分と適当ではある。

花のアップ ワチガイソウやワダソウなどの類似種との区別点は,上述の花弁の枚数の不安定性の他,花が茎の先端に ひとつずつ咲く点,その直下に4枚の葉が輪生状につく点, 葉が比較的細長い点など。分布域も判断の参考になる。

【生育地】 山地の湿った林内
【生活史】 多年草
【分布】 本州福島以南〜中部地方
【花期】 4〜5月