リンドウ科リンドウ属

トキイロフデリンドウ

Gentiana zollingeri Fawcett f. violascens Asai

トキイロフデリンドウ
茨城県つくば市 2009. 4. 16


青色または紫色の花を咲かせる植物では,ピンク色の花を咲かせるタイプが必ずといってよいほど見つかる。 群生することの多いフデリンドウでは,そういった個体を目にする機会が少なくない。そのせいか,珍しく トキイロフデリンドウという品種名がついている。

園芸店で流通しているササリンドウやエゾリンドウの園芸品種の中にも, 本来の青色の花ではなく,淡桃色の花を咲かせるものが少なからず含まれている。最近の研究により, 少なくとも一部の系統では,このような花色の変化は,アントシアニンという色素の異常のせいであることが明らかにされた[1]。 アントシアニンの発色は,基本骨格に含まれる水酸基の数が増えるにつれて,赤色系から青色系に変化していく。 上記の品種では,赤いアントシアニンに水酸基を付加する酵素をコードする遺伝子が壊れているため, 青いアントシアニンを生合成できないのだという。

確証はないが,フデリンドウでも似たような現象が起きているのではないかと思う。

【生育地】 明るい雑木林や草原など
【生活史型・生育型】 越年草
【分布】 北海道,本州,四国,九州 (基準標本の産地は東京都)
【花期】 3〜5月

トキイロフデリンドウ
茨城県つくば市 2005. 4. 28

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