リンドウ科リンドウ属

タテヤマリンドウ

Gentiana thunbergii (G.Don) Griseb. var. minor Maxim.

タテヤマリンドウ
群馬県片品村 2004. 6. 27

福島・群馬・新潟の3県にまたがる本州最大級の高層湿原・尾瀬ヶ原。 都心へのアプローチが比較的良いため,毎年多くの観光客が訪れる。 シーズンを通して様々な花が咲き乱れるが,6月下旬から7月上旬に かけてはミズバショウとニッコウキスゲの花期の谷間にあたるため, 木道からの眺めはやや単調だ。そんな折,緑一色になりがちな風景に 精一杯の華を添えるのが,タテヤマリンドウの花。

平地でも時々見られるハルリンドウの高山型で, 分類学的にはその変種に相当する。 タカネマツムシソウハクサンシャジンなどとは異なり,母種に比べると花の色が 薄い傾向がある。白花品に近い株も稀ではない。 ともすると控えめな色調に思われがちだが, 梅雨前線の影響で雨や霧の日が多いこの時期には,こういった 柔らかい空色こそ相応しいと思う。

【生育地】 山地〜高山の湿った草原
【生活史】 越年草
【分布】 北海道,本州中部地方以北の日本海側, 三重県
【花期】 6〜7月

尾瀬でのいろいろ