マメ科タヌキマメ属

タヌキマメ

Crotalaria sessiliflora L.

タヌキマメ
茨城県 2007. 9. 17

里山を住みかとし,何となく憎めない印象をもつホンドタヌキは,古くから身近な存在として親しまれてきた。そのため, 彼らのイメージに近い外観をもつ植物の和名には,しばしばタヌキという文字列が含まれる。 マメ科のタヌキマメ属は,そういった種を特に多く含むグループのひとつである。 外来種も含めれば,その数はタヌキモの仲間やタヌキランの仲間(スゲ属)に匹敵する。 もっとも,彼らを野外で観察する機会はそう多くはない。

この仲間を代表する存在であるタヌキマメも,管理放棄や開発などによって平地の草原や 湿地が減少したため,滅多に見られない植物になりつつある。 かすかに夕焼け色の入ったスカイブルーの地に藍色の筋が入るその花は,日本のマメ科植物の中では比較的珍しいカラーリング。 タヌキのような褐色の毛で覆われた可愛らしい果実をつけることもあって, 野の草花を愛でる人々の間ではなかなか人気が高い。

【生育地】 低地のやや湿った草原
【生活史】 一年草
【分布】 本州(宮城県以南),四国,九州,南西諸島(沖縄本島,石垣島); 台湾,朝鮮,中国,インドシナ,マレーシア,インド
【花期】 7〜8月
【備考】 単葉の葉をつけるマメ科植物は,日本ではとても珍しい。


タヌキマメ
茨城県 2007. 9. 17