
同属のヨツバシオガマ及
びミヤマシオガマとは高山性かつ
美しいローズピンクの花を咲かせるという点で共通であり,しばしばひとまとめにして
語られる。コマクサが高山植物の女王なら,こちらはさしずめ王家の三姉妹といったところだろう。
先端の丸い花冠上唇はミヤマシオガマに,
2〜4枚の切れ込んだ葉が輪生する様子はヨツバシオガマに近い。
花の造型や色のバリエーションの豊富さでは前者に,葉の美しさでは後者に一歩譲るものの,
花の目立ちやすさ,印象の強さという点では本種に軍配が上がると思っている。
"三姉妹"の中では草丈が最も低いため,植物体の中で花序が占める割合がひときわ大きいからだ。
あえて例えるなら,三女になるか。
ユキワリシオガマという別名もあるが,ユキワリコザクラや園芸業界で言う
ところのユキワリソウなどのように,雪が融けた脇で
早々に咲き始めるようなことはあまりない。少なくとも,ミヤマシオガマよりは花期が遅い。
花の色が似ていることからの連想かもしれない。
【生育地】 高山帯の風通しの良い草地や砂礫地など
【生活史】 1年草(高山植物としては珍しい)
【分布】 北海道,本州(中部地方)
【花期】 7〜9月
