ユキノシタ科ネコノメソウ属

ボタンネコノメソウ

Chrysosplenium kiotoense Ohwi

ボタンネコノメソウ
鳥取県 2007. 4. 23

生まれて初めて訪れた山陰の里山。そこでわたしたちを真っ先に迎えてくれたのが,この魅力的なネコノメソウだった。 輝くような黄金色の苞葉,それと絶妙なコントラストをみせる蝦茶色の花, そして粋な網目模様が入った葉。観葉植物として花屋で売っていてもおかしくない,洒落たデザインである。 日本海側の多雪な気候がはぐくんだ美しさなのか, 関東では見られないのが実に残念だ。

ボタンネコノメソウとホクリクネコノメ,ヒダボタン,イワボタンの4種は, この属の植物の中では最も分類が難しいグループのひとつであり,多くの変種・品種が記載されている。 それらは互いによく似通っており,ネコノメソウ好きにとっては頭痛の種。 分類体系が再検討されたのが比較的最近なこともあって,掲載されていない図鑑も多い。 正確な同定のためには,花の細かな部分の形態をきちんとチェックすることが欠かせない。

【生育地】 山地の湿った林内
【生活史】 多年草
【分布】 本州(岐阜県以西の日本海側)
【花期】 4〜5月
【備考】 雄しべが萼裂片よりもはるかに短いことは,草姿の似たアカヒダボタンやサンインネコノメとの 識別において重要なポイント。Wakabayashi M (2001) Chrysosplenium L. In: Iwatsuki K, Boufford DE, Ohba H (eds) Flora of Japan Vol. II b. Kodansha Scientific, Tokyo, pp58-69. によると,近縁種との識別点は以下の通り:

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