ラン科ツレサギソウ属

オオヤマサギソウ

Platanthera sachalinensis F.Schmidt

Euphorbia togakusensis
石川県 2003. 7. 3

野鳥の世界に何種類ものサギがいるように,ランの世界にも何種類ものサギソウがある。 ただし,いわゆるシラサギを連想させるような真っ白な花を咲かせるのは, せいぜいサギソウとダイサギソウくらい。 大抵は淡緑色や淡黄緑色といった目立たない色調の花をつける。 もっとも,鳥類のサギの中でも真っ白なのはどちらかというと少数派だが。

ここでとりあげたオオヤマサギソウも,数多あるサギソウの名を冠するランのひとつ。 花の色はやはり地味だが,その名の通り花序にボリュームがあるので見応えがある。 植物体そのものも大型で,葉は普通は2枚以上,高さは条件が良ければ50cmを超える。 先がつままれたような側萼弁と, 反り返って後方に長く伸びた距が特徴的だ。 オオバノトンボソウによく似ているが,花茎にはっきりした翼がない点,側萼片の側方が 張り出す点で異なる。

【生育地】 山地の樹林内
【生活史】 多年草
【分布】 北海道〜九州,樺太
【花期】 7〜8月
【備考】 サギソウが属するサギソウ属, ダイサギソウ等が属するミズトンボ属とは別属に分類される。