マツ科モミ属

オオシラビソ

Abies mariesii Mast.

オオシラビソ
長野県上伊那郡宮田村 2005. 7. 17

幼少の頃の一時期,ドングリやマツボックリなどを集めるのにハマったことがあった。

当時住んでいたのは丘陵を切り開いて作られた新興住宅地。周囲の山々には人工林や放置されて荒れた雑木林が 多く,森の状態はお世辞にも良いとはいえなかったが,それでも本気になって探せばある程度の種類が 集まった。何故そんな行為に走ったのかは,今となってはよく分からない。普通の子供なら昆虫などに向かう 収集欲が,ちょっと変わった方面に出ただけだったのかもしれない。

その頃の私は,シラビソやオオシラビソにひどく憧れていた。 家の周りで見かけるアカマツの茶色いマツボックリを見慣れていた目には, 彼らの瑠璃色の球果がとても新鮮に映ったらしい。モミの仲間の球果が熟すとばらばらになってしまう ことを後に図鑑で知ってからは熱は冷めたが,家族旅行で高原に行ったりした際などには林床に実が落ちていないか 必死に探していたのを覚えている。

【生育地】 亜高山帯針葉樹林の主要構成樹種のひとつだが,高山帯にも出現する
【生活史】 常緑高木
【分布】 本州(中部地方以北)
【花期】 6月