トウダイグサ科トウダイグサ属

ノウルシ

Euphorbia adenochlora Morr. & Decne.

ノウルシ Euphorbia adenochlora
茨城県 2005. 4. 7

群生 アシ原をバックに

氾濫原などの原野に群生し,傷つけると出る白い乳液に触ると人によってはかぶれることから, 「野うるし」の名がついた。 河川改修などに伴う生育環境の悪化のため減少傾向にあるが,小貝川・荒川・利根川等には まだまとまった自生地が残っている。特に,渡良瀬遊水池では広大な群落が見られる。 春先,野焼きで何もなくなった葦原がノウルシの花で一面黄色に染まる様は,まさに圧巻。

典型的な春植物で,早い株では3月上旬から咲きはじめる。そのため,この植物を研究の対象に選んだ人は, 春休み気分を味わうことなく早々に調査に駆り出されるので大変だ。伸びてきたヨシの葉の中に植物体が埋まる頃には 花はほとんど終わっており,既に種子を散布しはじめる株まで出てくる始末。 地上部が残っているのは梅雨までで,夏以降はそこにノウルシが生えていることすら 分からなくなる。よく茂ったヨシ原の中にはほとんど光が届かないので, こういった戦略が合理的なのだ。

【生育地】 湿った草地
【生活史】 多年草
【分布】 日本全土
【花期】 3〜5月