スミレ科スミレ属

ナルカミスミレ

Viola eizanensis (Makino) Makino var. simplicifolia Makino f. leucantha Hiyama

ナルカミスミレ
群馬県桐生市 2005. 5. 2

エイザンスミレの単葉化した変種であるヒトツバエゾスミレの白花品。 群馬県の鳴神山で初めて発見されたため,このような名前がつけられた。

白花品といっても完全に色素の抜けた株は稀であり,大抵は花柄が褐色を帯びていたり,距が幽かにピンク色を 帯びていたり,花弁に紫の筋が入っていたりする。ヒトツバエゾスミレが分布する地域なら何処でも見つかる可能性がある のだが,名前が名前だけに鳴神山を訪れる人の関心は高いらしく,シーズンともなると どこで見られるかを尋ねる電話が地元の役所にしばしばかかってくるという。 個人的には,当地を代表する花といえばカッコソウしかないと思うのだが。

なお,白花の品種名に地名が使われているスミレは意外と多く,他にもタチツボスミレ(乙女峠のオトメスミレ)や アカネスミレ(小仏峠のコボトケスミレ),スミレ(東京の白金で見つかったシロガネスミレ)など幾つか例がある。

【生育地】 低山から山地にかけての林内
【生活史】 多年草
【分布】 本州(北関東,長野県北部),四国
【花期】 4〜5月