ゴマノハグサ科シオガマギク属

ミヤマシオガマ

Pedicularis apodochila Maxim.

ミヤマシオガマ
長野県駒ヶ根市 2005. 7. 18

花の色がやや薄い株 シロバナミヤマシオガマ

コシオガマの項で述べた通り,シオガマギクの仲間には花だけでなく葉も見ごたえのあるものが多い。 中でも,このミヤマシオガマの葉の優美さはトップクラス。規則正しく切れ込んだ裂片のそれぞれに更に深く 切れ込みが入るので,芽吹いて間もないシダの葉のような柔らかな雰囲気になる。 また,葉のほとんどが地際から出て,全体にコンパクトにまとまるのも魅力的。いかにも高山植物らしい 草姿だ。

もともと花期が早めな上,フェノロジーの遅れが少ない尾根筋などに好んで生えるので,夏山真っ盛りの 頃に登ると花が終わりかけていることが多いように思う。最も美しい姿を見たいなら, 梅雨の中休みを狙うのが賢明だろう。同じようなフロラの風衝地でも, 本種が少し混じるだけで見違えるように引き締まった景色になる。

【生育地】 高山帯の風通しの良い草地,砂礫地など
【生活史】 多年草
【分布】 北海道(日高山脈),本州(中部地方以北)
【花期】 6〜8月


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