アブラナ科タネツケバナ属

ミツバコンロンソウ

Cardamine anemonoides O. E. Schulz

ミツバコンロンソウ Cardamine anemonoides
埼玉県武甲山 2001. 4. 27

山の沢筋などに多い,小さな小さなアブラナの仲間。せいぜい3,4枚の葉を出した状態で 成長を止めてしまう。写真の株も高さが僅か10cm程度。

春先のあまり他の植物が芽吹いていない時期に花を咲かせ,夏までには 種子をばらまいて根っこだけになってしまうので,普通に沢を歩いていては見つける ことは難しい。植物体のサイズに比べて花が不釣合いに 大きかったりして,なかなか愛嬌はあるのだが。

分類学的には,春の田圃などで御馴染みのタネツケバナ等と同じ属に含まれる。 種小名は,Anemone 属の 植物に似ているという意味。Anemone属には,園芸の世界でお馴染みのアネモネの仲間の他,身近なところではニリンソウや キクザキイチゲ等が含まれる。姿形が似通っている,という意味なのだろうが, このスプリング・エフェメラル的な生き様もそっくりではある。

【生育地】 山地のやや湿った林内
【生活史】 多年草
【分布】 本州(関東以西),四国,九州 −日本固有
【花期】 4〜5月