シソ科キランソウ属

キランソウ

Ajuga decumbens Thunb.

Ajuga decumbens
群馬県桐生市 2009. 5. 3

Ajuga decumbens
鳥取県 2007. 4. 24


またの名をジゴクノカマノフタ。茎が地面にぺったりと這いつくばって 伸びる様子を蓋に喩えてこの名がつけられたらしい。 とても鮮やかな紫色の花を咲かせるものの, この性質が災いして普通に歩いていたのではなかなか見つからない。 なかなか面白いネーミングセンスだが,そうだとすると春先は道端の あちこちに地獄への入口があるということに...そして, 花盗人が出来心でこの草を抜くと,地獄への蓋が開いて... やっぱりちょっと嫌だ。

この別名の由来には他にも諸説ある。 春の彼岸の頃に咲くからとか,墓場のような陽当りの良い乾いた 環境に多いからとか,民間薬として病人が地獄に行くのを 止めてくれるからだとか。個人的には キランソウ属の植物はみんな好みなので,最後の理由で あってほしい。

【生育地】 明るい乾いた草原,路傍など
【生活史】 多年草 
【分布】 本州,四国,九州 
【花期】 3〜5月 
【備考】 同属のジュウニヒトエやニシキゴロモなどとはしばしば雑種を作るため,時として同定に難渋する。また,関東から東海にかけて分布する タチキランソウは本種にそっくりだが,花冠の上唇が2裂し,茎がやや立ち上がる傾向が強いという点で異なる。