バラ科キンロバイ属

キンロバイ

Dasiphora fruticosa (L.) Rydb.

キンロバイ
山梨県南アルプス市 2008. 7. 27

漢字で書くと金露梅。命名センスに通じるものがあったのか, 中国でもまったく同じ名前(Jin Lu Mei)が使われている。 金の梅,というニュアンスの名前をもつ高山植物は枚挙に暇がないが,実際に木本なのはこのキンロバイだけ。 ウメと同じ科で花の作りが似ていることもあって,まさにイメージそのものの姿をしている。

キンロバイは我が国ではやや遺存的な種であるらしく,分布している山は意外に少ない。しかも, 石灰岩地や蛇紋岩地などに偏っている。ところが,大陸ではいささか様相が異なるようだ。 チベット高原で研究をしている友人によると,向こうではごく普通の植物であり, 生育環境の幅も広いという。そのためか形態の変異が大きく,植物体の高さや毛の量などの 違いにもとづいて,多くの種内分類群が記載されている。

【生育地】 亜高山〜高山の岩礫地 
【生活史】 落葉低木 
【分布】 北海道,本州(早池峰山,至仏山、南アルプスなど); 東北アジア,ヒマラヤ
【花期】 6〜9月
【備考】 キジムシロやミヤマキンバイなどと共通の特徴を多くもつので, 同属として扱われることもある。