アマ科アマ属

キバナノマツバニンジン

Linum medium (Planch.) Britton

キバナノマツバニンジン
茨城県 2005. 9. 14

キバナノマツバニンジン
栃木県 2005. 9. 17

日本には数多くの植物が海外から持ち込まれて定着しているが,彼らの多くは 路傍や造成地などに代表されるような,人間の影響の強い攪乱地で暮らしている。 まあ,そういった空きニッチの多い環境にいち早く侵入して繁茂できる能力があるからこそ 異郷の地で生きていけるわけで,当然といえば当然だ。だが, このキバナノマツバニンジンは少々趣が違っている。 希少種がたくさん生えているような湿原にも積極的に入り込むのだ。

草丈の低い貧栄養の湿地には特に多く,ヒメナエゴマクサなどに混ざって 花を咲かせていることもある。草丈が比較的低い上,葉が茎に密着してつくので,他の植物を被陰する効果は弱そうだ。 実際,コイツが繁茂して他の植物が圧倒されているという状況はほとんど見たことがない。 そんなこともあって, わたしは最近まで在来種だと勘違いしていた。原産地での暮らしぶりを是非 拝見してみたいものである。

【生育地】 荒地,造成地,湿った草原など
【生活史】 一年草
【分布】 北アメリカ原産
【花期】 6〜9月
【備考】 「♪亜麻色の長い髪を〜」の歌でお馴染みのアマは本種に近縁の繊維作物だが,最近は国内では ほとんど栽培されない。