シソ科キランソウ属

ジュウニヒトエ

Ajuga nipponensis Makino

ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
茨城県つくば市 2008. 4. 27

ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
茨城県つくば市 2008. 5. 5


植物全体,特に穂に白く柔らかい毛がびっしりと生えているおかげで,何となく 高貴というか優美というか,そんな印象を与える。 ジュウニヒトエの名は,多くの花が重なり合って咲く様を十二単の着物に喩えての命名だと する説が有力だが,個人的にはこの独特の容姿も理由のひとつではないかと考えている。 それが災いしてか,都市近郊では近年盗掘によって数が減っているという。

花の色は,かすかに紫を帯びた白色であることが多い。最近よく 園芸店で出回っている類似種にセイヨウジュウニヒトエがあるが,こちらは濃い紫色の 花を咲かせ,盛んに走出枝を出して繁茂するので区別出来る。 ただし,ジュウニヒトエそのものも,時折似たような環境に生える キランソウと交雑して,紫色味の強い花を 咲かせることがある。これをジュウニキランソウ と呼ぶ。ジュウニヒトエの血の方が濃いタイプは,セイヨウジュウニヒトエと紛らわしいかも。

【生育地】 林床や林道脇
【生活史】 多年草
【分布】 本州,四国
【花期】 4〜5月