スミレ科スミレ属

フイリフモトスミレ

Viola sieboldii Maxim. f. variegata F.Maek. et T.Hashim. ex T.Shimizu

Viola sieboldii
群馬県桐生市 2009. 4. 18

Viola sieboldii
群馬県桐生市 2009. 5. 3

Viola sieboldii
群馬県桐生市 2009. 5. 3


良くできたデザインというものには2通りの系統があると思う。 ひとつは,とにかく華やかで人目を引きやすいもの。そして もうひとつは,地味ながら細かいところまで気配りというか, こだわりが見られるもの。 花も草丈も小さいのでともすると見逃されがちだが,このフモトスミレはまさに 後者に相当する。

花は白い地に紫の筋が入る。こういった配色のスミレは 珍しくないが,本種の場合,更に距にも紅紫色のアクセントが入る。 株によっては花弁の裏側に紅が射すこともある。また,葉のデザインも素晴らしい。 表側は灰緑色という表現が近い渋い色調で,しばしば 葉脈に沿って白い斑が入る。そして,その裏側は深い紫色だ。 いがりまさし氏は著書・日本のスミレの中でフモトスミレのことを 「ハイセンスな逸品」と称えているが,まさに同感である。

【生育地】 山地のやや乾いた落葉広葉樹林内
【生活史】 多年草
【分布】 本州(岩手県以西),四国,九州
【花期】 4〜5月

Viola sieboldii
群馬県桐生市 2005. 5. 2

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