シソ科オドリコソウ属

ヒメオドリコソウ

Lamium purpureum L.

ヒメオドリコソウ
岩手県一関市 2010. 4. 24

オドリコソウとホトケノザを足して2で割ったような草姿をした舶来の植物。

茎の頂に規則正しく並ぶフェルトのような質感の葉は,花が咲く頃には赤紫に色づく。これは花冠と同系統の色調なので,送粉昆虫へのアピールの足しになっているのかもしれない。ただ,半日陰に生えた個体では全く色づかないので,春の強い直射日光から展開したての柔らかい葉をガードする役目もあるのかも。

茎は下部で細かく枝分かれして立ち上がるため,ひとつの株から多数の穂が出る。生活史が短いにもかかわらず,密な群落があちこちに出現するのは,この性質のためだろう。冬の間利用されていない畑などは本種にとってはまさに天国。花期のピークを迎える早春には,桃色のカーペットにも似た美しい光景が現出する。ただ,その時期は周りはまだ枯れ草色なので,一種異様な雰囲気であることも否めない。

【生育地】 路傍,荒れ地,休耕畑など
【生活史】 越年草
【分布】 ヨーロッパ原産; 世界中に広く帰化
【花期】 3〜5月; 暖地ではほぼ周年
【備考】 日本では1893年に東京で見つかったのが最初の記録