ユリ科ヒメアマナ属

ヒメアマナ

Gagea japonica Pascher

ヒメアマナ Gagea japonica
茨城県 2005. 4. 7

群生1 花のクローズアップ 群生2

アマナに似て小さいことからこの名前がついた。 まれな植物で,特に関東地方では残存が確認されている自生地は数ヶ所しかない。 河川改修などにより, 本来の生育地である河川敷の環境が徹底的に破壊されたためだと想像される。

昭和初期までは東京荒川の岸などでも多産したそうだが,現在の荒川河川敷は ゴルフ場などで埋め尽くされており,往時の面影は全くない。 遮るもののない早春の陽光を浴びて黄金色に輝くこの花を,何とか後世にまで残していきたいものだ。

似たような雰囲気を持つ黄色い花を咲かせる植物は何種類か知られている。 エゾヒメアマナは北海道の草原で稀に見られ,ヒメアマナ とは根生葉に溝がある点,花被片が細い点などで見分けられる。 キバナノアマナは全体大きく,葉は白粉を帯びて幅広い。本州と北海道の山地に分布し,前2種に 比べると個体数はずっと多い。

【生育地】 河畔などの湿った原野
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州
【花期】 3〜4月
【備考】 環境庁(2000)のレッドデータブックで絶滅危惧TB類(EN)