キク科ハマギク属

ハマギク

Nipponanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Kitam.

ハマギク
岩手県上閉伊郡大槌町 2005. 10. 17

秋になると,東北地方の太平洋側の海岸はこの一風変わったキクの花で白く染まる。

直径6cmにも達する大輪の花,いかにも海浜植物らしい肉厚の葉,木質化して潅木のようになった茎 −こんな特徴を持っているのは,数ある野生のキクたちの中でも,このハマギクだけだ。 染色体の構造が異なることもあって,最近は本種のみをハマギク属として独立させる 考え方が主流になっている。

属名のNipponanthemum は「日本の花」という意味の名詞で, 種小名のnipponicum は「日本の」という意味の形容詞。 両者を合わせたハマギクの学名は,さしずめ「正真正銘の日本の花」のようなニュアンスか。 日本特産な上,海外でもシャスターデージーの交配親として知名度が高いので,なかなか的を得ていると思う。

【生育地】 海岸の岩場,断崖など
【生活史】 低木状の多年草
【分布】 本州(関東以北の太平洋沿岸)
【花期】 9〜10月

ハマギク
岩手県上閉伊郡大槌町 2005. 10. 17