トウダイグサ科トウダイグサ属

ハクサンタイゲキ

Euphorbia togakusensis Hayata

Euphorbia togakusensis
福井県大野市 2004. 7. 2

石川と福井の県境にまたがる白山は,昔から高山植物が豊富なことで知られている。 早くから精力的に研究が行われたこともあって, ハクサンイチゲやハクサンフウロ,ハクサンオオバコなど, その名を冠する植物は実に20種余り。ただし,そのほとんどが 最初に記載されたのが白山だったというだけで,実際には あちこちの山で見られるものが多い。

ややマイナーながら,ハクサンタイゲキもそういった手合いのひとつ。 中部地方から東北地方にかけての広い範囲に分布し, 登山道近くの斜面などでこんもりとした株を作っているのを よく見かける。全体の雰囲気はタカトウダイやノウルシなどにそっくりだが, 子房に開出する毛が生えている点で決定的に異なる。

派手さとは無縁の植物ではあるものの,花期には茎の上部の苞葉が黄色っぽくなって それなりに美しい。この頃の雰囲気はネコノメソウの類に通じるものがある。 また,秋には真っ赤に紅葉する。条件が良いとそれこそ燃えるような色に なるので,一般の人の目を引くのはむしろこの時期かもしれない。

【生育地】 亜高山帯〜高山帯の草原
【生活史】 多年草
【分布】 本州(中部地方以北,日本海側に多い)
【花期】 5〜8月