カヤツリグサ科スゲ属

ゴウソ

Carex maximowiczii Miq.

ゴウソ
岩手県一関市 2007. 6. 15

野草にさほど興味のない人から見るとやや没個性的なきらいのあるスゲ属だが, 自己アピールの強い種類がないわけではない。なかでもゴウソはそれらの最右翼とも いうべき存在であり,その特徴的なころっとした穂から,スゲの類は分からなくとも 本種だけは知っている,という人も多いと思われる。

果穂の長さはせいぜい3cm程度,この仲間としては平凡なサイズだが,熟すとそれぞれの果実を包む果胞が膨らんで, ずんぐりした印象となる。また, 果胞の表面に微小な突起が一面に生えているため,つや消しのビロードのような質感をもつのも特徴。 雨上がりの朝に見かけたこの株は,草全体に朝露を纏っていたが, 小突起に水を撥く作用があるのか,水滴はすべて果胞や鱗片の先端部だけについていた。

【生育地】 明るい湿地;平野部だけでなく山間部でも見かける
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州,四国,九州,沖縄
【花期】 5〜6月