ゴマノハグサ科ゴマクサ属

ゴマクサ

Centranthera cochinchinensis (Lour.) Merr. subsp. lutea (H.Hara) T.Yamaz.

ゴマクサ
栃木県 2005. 9. 17

食卓ではお馴染みなのに,畑に植わっている時の姿が思い浮かばない−ゴマはそんな作物の代表格だと思う。 わたしも今日ウェブで検索するまでは知らなかったのだが,おぼろげに抱いていたイメージからは大きくは 逸脱してはいなかった。何故かというと,事前にこのゴマクサを見ていたからである。 色調こそ違うものの,太い筒型の花冠は確かに本物のゴマのそれを彷彿とさせる。細かい毛で覆われた細長い果実も, 遠目にはよく似ている。

そんなゴマクサだが,現在ではその姿にお目にかかれる場所は限られている。 宅地開発などの影響で日当りのよい湿原が 極端に減ってしまったためだ。無事に残ったとしても, 草刈りなどの管理が行われなくなって他の背丈の高い草が生い茂るようになれば, やはり本種は衰退してしまう。ゴマが身の回りでほとんど栽培されていないように,ゴマクサもその数を減らす−命名者もまさか そこまで重なるとは予想していなかったのだろう。

【生育地】 日当りのよい貧栄養湿地
【生活史】 一年草
【分布】 本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
【花期】 8〜9月
【備考】 絶滅危惧TB類

花を正面から やや発育不良な株