ラン科キンラン属

ギンラン

Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume

ギンラン
茨城県つくば市 2008. 5. 5

ギンラン
茨城県つくば市 2008. 5. 5


キンランとともに,春の雑木林で見られるランの代表格ともいえる存在。

キンランと違って、花は晴れの日でもほとんど開かない。花粉塊が雌しべの上に落下して勝手に自家受粉するという報告[1]もあるので,植物側では昆虫が花を訪れることをあまり期待していないようだ。何故,近縁で同じような場所に生育する2つの種類が対照的な繁殖戦略に走ったのか,とても興味深いところである。

よく似たササバギンランは,苞が大型でしばしば花序よりも長くなること,葉も大型で細長く,ササのような印象を与えること,花序や葉裏,茎の稜などに細かな毛が生えていることなどで本種と異なるとされる。ただし,両者とも栄養条件で見た目の印象が随分変わるため,雰囲気だけでの同定は間違いのもと。正確な判断のためには,毛の有無をきちんと確認するべきだろう。

【生育地】 平地〜山地の明るい林内,林縁 
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道,本州,四国,九州; 朝鮮,中国 
【花期】 4〜5月