キク科フキ属

フキ

Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.

Petasites japonicus
新潟県佐渡市 2004. 5. 2

キク科では珍しい雌雄異株。雄株の花序は雌蕊が機能していない両性花のみで,雌株の花序は雌花と花粉が出ない両性花とで構成されている。大量に花が咲いている場所に行ってよく観察すると,やや濃い黄色の花を咲かせている株とクリーム色に近い花を咲かせている株の2通りがあることが分かるが,前者が雄株,後者が雌株に相当する。初夏の高原などで銀色の綿毛を飛ばしているのは,全て雌株。

もっとも,アスパラガス等のように性によって植物体の大きさに違いがあるわけではないので,山菜採りの人にとってはどうでもいいことなのかもしれない。ほろ苦い独特の風味が持ち味で,地表に顔を出した直後の若い花茎−ふきのとう−を天ぷらにしたり,太い葉柄を適当な長さに切って味噌汁の具にしたり,葉を刻んで佃煮にしたりと,調理方法には事欠かない。

私のお気に入りはふき味噌。ふきのとうを刻んで炒めて味噌・醤油・みりんなどで和えたものなのだが,それだけでいくらでもご飯が進む。

【生育地】 やや湿った草原や路傍,明るい林内など
【生活史】 多年草
【分布】 日本全土 (岩手以北には全体大型の亜種アキタブキが分布)
【花期】 3〜5月