リンドウ科リンドウ属

フデリンドウ

Gentiana zollingeri Fawcett

フデリンドウ Gentiana zollingeri
茨城県つくば市 2006. 4. 22

2006. 04. 22 2006. 04. 28 2009. 04. 16

秋の花というイメージが強いリンドウの仲間だが,中には春開花するものも知られている。 ハルリンドウ,フデリンドウ,コケリンドウなどがそれに当たり,いずれも草丈15cmに満たない 可愛らしいリンドウだ。 このうち,フデリンドウは,花の時期にはっきりとしたロゼット状の葉,つまり根生葉を持たないことで他の2種類と 区別することができる。3者の中では,最も普通に見られる種類だと思う。

春咲きのリンドウ類はいずれも越年草で,1年目発芽してある程度成長した状態で冬を越し, 翌年の早春に体に貯めた栄養の全てを使って花を咲かせ,種子を作る。そしてすぐに 枯れてしまう。だから,道端でひっそりと咲いている花を見つけても,そっとしておいて欲しい。 葉だけのロゼットの状態で摘み取られたなら,翌年に 開花を持ち越せるのかもしれないが,いざ開花という段になってそれをやられたらどうなるか。 おそらく,子孫を残せずにそのまま枯れてしまうだろう。

【生育地】 明るい雑木林や草原など
【生活史】 1年草または越年草
【分布】 北海道,本州,四国,九州; サハリン,朝鮮,満州,中国東北部
【花期】 3〜5月
【備考】 暗い林内に生えていたにもかかわらず,写真の株は例外的に花付きが良かった。 こうまで発育が良いと,もはや筆には見えない。