スミレ科スミレ属

チシオスミレ

Viola hirtipes S.Moore f. rhodovenia (Nakai) Hiyama ex F.Maek.

チシオスミレ
長野県南牧村 2007. 5. 27

サクラスミレのうち,葉脈に沿って 濃いワイン色の斑が入る個体のことをチシオスミレと呼ぶ。普通にアカフサクラスミレなどと 命名しなかったセンスはなかなか秀逸。確かに, 血しぶきが脈に沿って垂れ落ちたようにも見え,毒々しくも美しい。 葉に白い斑の入るフイリフモトスミレとの交雑個体の葉は,さぞかし豪華なことだろう。

斑の入り方は個体によって様々であり,支脈の端の方まで太くはっきりと入る株もあれば,主脈の 周辺が辛うじて赤みを帯びるだけの株もある。サクラスミレが大量に生えている場所では, 無地の個体と様々な斑入りの程度のチシオスミレが混ざっていることが多く, 個体ごとの表情の違いを観察してみるのも楽しい。


チシオスミレ
長野県南牧村 2007. 5. 27